2022年5月30日
アライブ世田谷中町は今年度「NO エピソード NO LIFE」~私たちが動かなければ、何も始まらない~というスローガンを掲げて、様々なことを取り組んでいます。ご入居者の大小の良いエピソードをたくさん企画して創っていこうという意味合いがあります。
今回は、F様が教会へいらっしゃったエピソードをご紹介させていただきます。
F様は、2019年の年末に入院されていた病院より、退院と同時にご入居されました。入居後、徐々にホームの生活にも慣れてきて、館内は歩行器で歩かれるまでに回復され、そんな中で、四谷にある教会に行きたいという希望をスタッフにおっしゃるようになりました。スタッフが、タイミングを見て計画を立てようと考えていた中、新型コロナウィルスの蔓延、外出自粛となってしまい、計画は実行されないまま2年ほど経過しました。
今年になり、まだまだ陽性者の数が劇的に減ってきたわけではありませんが、念願だった教会への外出をご家族ともご相談し、しっかりと感染対策をした上で実行することとなりました。
当日は、生憎の天候でしたが、居室担当スタッフ(※)とご家族、運転手兼カメラマンとしてホーム長が同行し、出発しました。
F様は、数日前から大変楽しみにされており、そわそわ落ち着かないご様子でした。
※ご入居者に対する担当スタッフ制のこと。
現地には親戚の方もいらっしゃり、まずは主聖堂でお祈りし、その後、地下にあるクリプタ(地下聖堂、納骨堂)に移動して、F様のご主人や親族の方の納骨堂の前で手を合わせ、地下聖堂でもお祈りをしました。その後、1階の売店でシールと絵手紙をお土産に購入され、帰路につかれました。
同行したスタッフも大規模な教会の厳かな雰囲気や荘厳な調度品等の存在感に圧倒されてしまいました。
現地では、約1時間30分と短い時間でしたが、ご本人もご家族もとても満足されたご様子でした。現地で合流されたご親戚の方も、「まさか実現できるとは思っていなかったので、とても嬉しいです」とおっしゃっていただき、同行スタッフとしても、とても達成感を感じられたエピソードとなりました。
今回は初めてだったため、行程や現地の確認、教会の方へのヒアリングに少し苦労しましたが、今回の経験を基に、次回の計画も立てていきたいと思います。
F様は「3年後に100歳になったら、また連れてきて」とおっしゃっていましたが、私たちとしては年に1回くらいのペースで実現して差し上げられるのではないかと考えています。
是非、次回は、晴れた日に行きたいと願っています。
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