2021年8月5日
アライブ世田谷中町では、Alive UP!という当社独自の取り組みで、お一人おひとりに適したケアを行っております。
Alive UP!とは……ご入居者を元気にするための自立支援介護の手法としてメソッド1というものを、認知症ケアの手法としてメソッド2というものを取り入れ、本来、その方が望まれている自己実現へ繋げていくことを目的としています。
メソッド1(自立支援介護)
食事、水分、運動(歩行・リハビリ)、排泄の4つと睡眠や減薬など、その方にとって重要な要素に対してフォーカスを当てて取り組むことにより、その方のお元気さを維持向上させていくという手法です。
簡単に言うと、しっかり食事をとり、水分も1日1500㎖以上を目指し、日中、しっかり運動していただくことから、お通じも滞ることなく、夜間の睡眠もしっかりとっていただき、不必要な薬(下剤や眠剤)等を減らしていき、快適に過ごしていただくというものです。
メソッド2(認知症ケア)
それぞれの方の認知症状に対して、生活リズムを整えたり、コミュニケーションの取り方を工夫する(対人援助法)ことにより、周辺症状の軽減に努めるというものです。
何れの手段も、まずは「そのご入居者のことを知らなければ、適切なアプローチが出来ない」という考えの元、アセスメントに力を入れています。
その方を、深く知るとより適切なケアが出来る。そして自己実現(夢実現)の達成感をご本人やご家族と同じように分かち合えると信じています。
N様の事例
N様は、認知症の症状が進み、ご自宅での生活が困難になってきていました。ご自宅でヘルパーさんのいる時間は、何とかなっていましたが、おひとりの時間や夜間などは、同じ敷地内で経営されていた会社のことが気になってしまい、夜中に近所を歩かれたり、タクシーに乗って渋谷まで行かれて警察に保護されるということも何度かあったそうです。
このような状況をご家族が心配され、ホーム入居を検討されましたが、ご本人はホームへの入居は望まれていませんでした。ご自宅近くのホームへのご入居はご自宅に帰ってしまわれ、ご家族の希望はかないませんでした。
そんな中、アライブ世田谷中町にご相談いただき、ご入居いただくことに。夜間の徘徊や帰宅願望を踏まえご家族協力のもと、スタッフと事前にシミュレーションをしご入居当日は快適に過ごせるリハビリホームに行きましょうということで、いらしていただきました。
ホームとしては、N様に快適にお過ごしいただくため以下の取り組みを実践しています。
1、いつ、外に散歩に行きたいと言われても対応できるようにスタッフのシフトを調整。
帰宅願望に対して、館内にとどまっていただくのではなく、暫く一緒に外を歩けるような対応を重視しました。もしタクシーに乗って自宅にと言われても良いような対策をしっかり考えた上で臨みました。
2、日中の活動性を高め(散歩やアクティビティに積極的に参加いただく)、夜、ぐっすりお休みいただく。
1日1時間から2時間は、スタッフからお誘いして近隣散歩をしたり、館内のお花に水遣りをしていただいたり、雨の日は、館内でボール運動などを行っています。
ご入居前は、夜間の徘徊を気にしてお薬の調整等を行い、いわゆる昼夜逆転のような状況でした。
3、訪問診療の先生とこまめに連携。
日中や夜間の様子をご報告しながら内服薬の調整や減薬も行っていただき、一日の生活リズムを整えるように努めました。
まだまだ、取り組み中ではありますが、これまで、大きなトラブルや事故等も無く、少しずつホームでの生活にも慣れてこられて、穏やかな表情や笑顔を見せていただくことも増えています。
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