2023年5月10日
アライブ世田谷中町では、最近、ホーム内で定期的に囲碁をする機会が増えてきました。今回はそんな中町囲碁サロンのご様子についてご紹介します。
ご入居者のJ様は囲碁の愛好家。若い頃に叔父様から手ほどきを受けて以来、60年以上にわたり囲碁を愛好されてきました。また、お世話好きな性格であり、アライブ入居後も、近くのデイホーム※に週に1回通われ、囲碁のボランティアを続けていました。
※デイホーム(認知症対応型通所介護):認知症の利用者を対象にした専門的なケアを提供する通所サービス。
しかし、新型コロナウイルスの流行によってデイホームに通えなくなったり、囲碁仲間の親友が御逝去されたりと、J様が碁石を握る機会が激減してしまったのです。
ホームに囲碁を打てる人はおらず、新しくご入居される方がいると、スタッフはそれとなく囲碁の経験を伺っていました。
そしてついに、待望の囲碁経験者が現われました。先月ご入居されたS様です。さっそくスタッフが囲碁の場をセッティングしました。とはいえS様の囲碁は未知数。「実力差はどうか?」「ふたりの性格的な相性は大丈夫だろうか?」スタッフは固唾をのんで見守ります。結局ふたりは2時間近くも集中して、囲碁を行いました。特にS様の集中力には驚かされました。S様はふだんリビングにいても落ち着かれず、すぐに立ち上がっては歩き回られていたのです。しかし囲碁では、一度も席を立とうとしませんでした。「もう一回やりましょう」と、計3回対局しました。それも夕食時間が迫っていたため、スタッフが介入して終わったのでした。
J様が3連勝と圧倒的な実力差でしたが、持ち前のボランティア精神で対局中もS様を何かとフォローし、対局後は分析したことを教えてあげていました。S様も謙虚な面持ちでJ様の話に耳を傾けていました。
ここにもう一人、登場する方がいます。A様です。昨年入居されたA様は実は隠れた囲碁経験者です。夫に先立たれ、生前に「お前も囲碁をやらないか」と勧められていたことを思い出し、本格的に習い始めたそうです。
もちろん入居時、囲碁にお誘いしたのですが「絶対にやらない」、しかも「やってたことを言わないで欲しい」とのお答えでした。その理由は謎でした。
そんなA様ですが、二人の対局を「見学したい」とおっしゃり、熱心にご覧になりました。後で感想を伺うと、たくさんお話してくださいました。J様に勝てるかと伺うと「さあどうかしら。でも私もいい腕しているからね」とニヤリと笑みを浮かべます。
アライブ世田谷中町で、3つの人生が囲碁を通じて見事に交差しました。三者三様に楽しまれ、それを見ているスタッフたちも幸せを感じました。今後も日常的に中町囲碁サロンを継続していきたいと思っています。
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