2023年1月12日
アライブ世田谷中町にご入居のF様。最近、食事の際にむせ込んでしまうことが増え、お食事は安全面を考慮し、柔らかい形態のものをスタッフの見守りのもと、召し上がっています。そういった事情から、食べられるものも限られてきている中、F様に召し上がりたいものを伺うと、毎回必ず「お蕎麦が食べたい。」と、おっしゃります。
そこで、ご家族にも相談し、まずは近くのスーパーで蕎麦を購入し、F様が召し上がりたいタイミングでご提供できるように準備するようにしました。
すると、日が経つにつれ、F様の発言が「お蕎麦が食べたい。」から「お蕎麦を食べに行きたい。」に変化していきました。よくよく伺うと、ご入居前、等々力駅近くのお蕎麦屋さんに、時折一人で行かれていたようです。そのお蕎麦屋さんは、1924年創業 等々力渓谷のお膝元で地元の方のみならず、観光客の方も訪れる、100年近く営業されている老舗お蕎麦屋さんです。F様と一緒に暮らしていたお嬢様は、そのことをご存じなく、「そんなに思い入れがあったのね」と驚かれていました。
それならば、F様の願いを叶えたいと思い、そのお蕎麦屋さんにご案内することにしました。
当日は介護スタッフが、キチンばさみと取り分け用の器、トロミ剤をもっていき、お手伝いをさせていただきました。お嬢様は、お蕎麦を食べ、満足げなF様の表情をご覧になって、微笑まれていました。「また行きたい」とのお声もF様より伺っていますので、今後も企画していきます。
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