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ご家族の声

アライブで迎えた100歳の誕生日。
母が長生きできたのは「介護の力」のおかげ。

#ご家族の声 #アライブかながわ

「介護の力って、本当にすごいと感じました」

2021年11月、100歳でご逝去された入居者の大塚様の次女、岩坪享子様とご主人の新様は口を揃えて振り返ります。

昨年8月、入居されていたアライブかながわで100歳のお誕生日をお迎えになった記念に撮影したご家族での記念写真で、とても素敵な笑顔を見せていたお母様。しかし、そこに至るまでは平坦な道のりではありませんでした。

※100歳ご長寿お祝いの記念写真

「それまでに何度もお看取りの話が出ました。でも、そのたびに持ちなおさせていただいたんです」(新様)

お母様がアライブかながわに入居して3年たった2018年、当時98歳だったお母様は、胆嚢炎を発症して座間総合病院に入院することに。その後、別の病院に転院しましたが、病状が好転することなく、入院生活は3か月にも及びました。

「90代後半での入院は気力も衰えます。母は入院前、一人でトイレに行けるぐらいしっかりしていたのですが、入院中に認知症も進行して、ほとんど話もできなくなっていました。ならば、アライブかながわで過ごしたほうがいいのではないかと思ったのです」(享子様)

「医療的にはもう打つ手はありませんでした。主治医の先生も『いつ何が起こってもおかしくない』とおっしゃっていました。当時、アライブかながわのホーム長さんとも話して、『アライブで看取りましょう』と2018年4月に退院したのです」(新様)

ところが、お母様に驚くべき変化が起こります。入院中はほとんど病院食に手をつけず、病院が用意したジュースで栄養を摂っていましたが、アライブかながわでは通常の食事をすべて変更し、お母様が好きだったそうめんに工夫を凝らして毎食出すようにしたところ、普通に食事をするまでに持ちなおしたのです。

「食事以外のことも、スタッフの方たちが細かくフォローしてくれました。認知症が進行していても、入院中のように寝たままにせず、みんなで食事やアクティビティをするよう必ず声をかけてくれていましたね。みなさん大変だったでしょうが、体が動くことで母の頭も活性化されたと思います」(享子様)

夏が過ぎる頃には、お母様の認知症の行動・心理症状※も緩和されていました。普通に会話ができるようになり、誰と話しているかも理解できるように。趣味だった生け花も楽しんでいました。享子様は「驚きの1年間でした。介護の力のおかげだったと思います」と振り返ります。

※認知症による徘徊、暴力、介護拒否、妄想、抑うつなどの症状。

アライブかながわを選んだ理由は「人に惚れました」

お母様がアライブかながわに入居したのは2015年3月のこと。ご自宅では、足が悪く車椅子のお母様を7歳下のお父様がお世話をしながら暮らしていました。ところが、お父様が血液の病気になり、お世話が難しくなってしまいます。そんな折、お母様が発熱してしまい、介護老人保健施設(老健)に入所することに。しかし、老健での暮らしはお母様にとってストレスが大きいものでした。

「母はとにかく自宅に帰りたがっていて、『なんで私はここにいなければいけないの?』とずっと言ってました。ストレスのあまり、老健に入って1カ月で胃潰瘍になって吐血してしまったのです」(享子様)

そこで選ばれたのが、ご自宅から歩いて5分の場所にあるアライブかながわ。お父様が毎日歩いて通えるのも大きなメリットでしたが、何より決め手になったのはアライブかながわの“人”でした。

「いくつかホームを見学して、正直、アライブかながわより新しい施設もありました。ただ、最初にホーム長さんとお話させていただいたときに感じたのは、とにかく人がいいんです。人に惚れました」(新様)

新様は「入居者に安易におむつをつけない」という話が印象深かったといいます。排泄は人間にとって大切なこと。だから、できる限り自分でトイレに行く。食事もなるべくみんなで食べる。これがアライブかながわの方針でした。

お母様の変化は徐々に表れていきました。もともと人付き合いが苦手なタイプだったお母様は、部屋で過ごすことが多かったのですが、徐々にほかのご入居者と一緒に食事をしたり、アクティビティに興じたりするようになったのです。お母様がほかのご入居者の前でカラオケを歌って楽しんでいると聞いたときは、享子様も新様もたいそう驚き、感動されたといいます。

「母を見て、自分でトイレに行ったり、みんなでごはんを食べたりすることが大事だとわかりました。スタッフの方たちがいつも『今日はこんなことしましたよ』と母のことを教えてくれるのですが、母にもそうやって細やかにコミュニケーションしてくれていたんですね。食事も介護もプロの方たちにお任せするとまったく違うと感じました。もし、家で私たちが介護をしていたら、母もここまで長生きしなかったと思います」(享子様)

「最初についていただいたケアマネジャーは、その後ホーム長になられ、本当によくしていただきました。母も息子や孫のように打ち解けていましたね」(新様)

入居後のお母様の変化は、表情にも表れていました。

「母の写真を見ると、父と二人で暮らしていたときの顔より、ここに来てからの顔のほうが可愛くなっているんです。まわりの人たちと楽しく過ごしているからでしょうね。母は生活相談員の齋藤さんや佐藤さんとも、すっかり仲良しになっていたんですよ」(享子様)

いくつか見学した施設とアライブかながわは「ムードが違う」と享子様は言います。「ずっと穏やかなムードが流れているんです。何かあっても、なだめ方が柔らかい。まるで家族の一員のように入居者と接していました」

2015年7月、お父様もお母様に続いてアライブかながわに入居します。社交的だったお父様でしたが、ホームへの入居は抵抗感が強かったようで、お母様が入居されてから1年間は一人暮らしを続けていました。しかし、その間に体調が悪くなってしまい、入居することになったのです。「父も早く入居してもらえば、もっと長生きできたかも」と新様は振り返ります。

「父の具合が悪かったとき、病院との送り迎えをしてくれたのもホーム長でした。亡くなった日もまだ意識があるときに父と会わせてくれて、亡くなったときも病院からすぐに連絡をくれました。いろいろ対応していただいて、ありがたかったです」(新様)

亡くなる前日に開かれた100歳のお誕生会

ホームへの拒否感があり、当初は不満もあったお母様でしたが、ご自身の病気などを経験した後は、すっかりアライブかながわに馴染んだ様子で「ここが一番いい」「ここが私の家」と口にするようになっていました。

「コロナ前のことですが、母も家に帰りたいだろうと思い、外出許可をいただいて自宅に連れ帰ったことがありました。ところが、母は自宅にいるのに『早く家に帰りたい』と言う。アライブかながわが自分の家だと思っているんです。せっかく弟が自宅の玄関の段差に車椅子用のスロープを作ってくれたのに(笑)」(新様)

元気なときは、2020年に東京オリンピックを見てから100歳を迎えたいとおっしゃっていたお母様。2021年の後半には体調を崩されて寝たきりになりましたが、享子様をはじめとするご家族のお考えで、病院ではなくアライブかながわで迎えることを選択しました。

「実は亡くなる前日に、母の100歳のお誕生会を開いていただいたんです。家族が集まって母をお祝いできたんです。これが本当に最高の出来事でした。準備はアライブかながわのスタッフの方たちがしてくれました。最初は家族の都合で11月末になりそうでしたが、生活相談員の齋藤さんが『絶対に早いほうがいい』とおっしゃってくれたので、この日に開催できたんです」(享子様)

11月7日の日曜日、お母様をご家族みなさんで囲んで、素晴らしい誕生パーティーが開かれました。お母様の顔色を見てご家族からは「また持ちなおすんじゃないの!」という声もあがったそうです。翌日の朝、お母様は安らかに息をひきとりました。

「母が亡くなったときはスタッフの方たちみんなで涙してくださいました。でも、それは母の喜びだったんです。母が『私、どうかな?』と気にしていたことがあったので、『みんな、お母さんのこと大好きだよ』と伝えたら、『本当!』ってすごく喜んでいたんですよ。みんなに愛されていたんだな、とあらためて思いました」(享子様)

お母様が100歳まで長生きできた理由について、享子様は「良い環境のおかげ」と言いきります。

「私は教職をしていますが、子どもの頃から人間の成長には環境がとても大事になります。それは何歳になっても変わらないんだとあらためて知りました。ホームを選ぶときは、人を見て、環境を見ることが大切ですね。アライブさんにお世話になって、本当に良かったです。私たちがお世話になるときまで頑張ってもらって、良いホームであり続けてもらいたいですね」(享子様)

取材・文:大山くまお

※インタビュー内容やご年齢などは、取材当時のものです。

担当スタッフより

アライブかながわ 
介護スタッフ  Kさん

始めてお会いした当時は1時間巡視対応でした。日に日に症状が緩和され、いつも「目指せ、100歳ですよ。」の声掛けに「うん」と頷かれていました。
印象深い出来事は、やはり100歳のイベントです。写真館で家族写真を撮影しました。髪型をセットしメイクアップ、おめかしをして出発です。仕上がった写真の素敵な事。
介護は一人では出来ません。チームが一丸となって、お気持ちに向き合って参ります。

#ご家族の声 #アライブかながわ

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