2021年11月24日
これまで、このホームページではアライブ代々木大山町の認知症ケアの具体的な取り組み事例をご紹介してきましたが、今回はそもそも認知症とは、というお話をさせて頂きたいと思います。
2025年には高齢者の5人に1人が認知症になると予測されています。
認知症と診断のつく前段階の認知症予備軍となる初期認知症となると高齢者の4人に1人になるといわれています。
認知症の大分類には
〇アルツハイマー型認知症 〇脳血管性認知症 〇レビー小体型認知症 〇前頭側頭型認知症 のおおよそ4分類があります
さらにこの4大認知症になる前の初期段階というものがあり、MCI(Mild Cognaitive Impairment:軽度認知症)といいます。
MCIは記憶障害が主ですが、生活への支障はみられておらず認知症と診断される前の状態であるとされています。MCIの多くがアルツハイマー型認知症に移行するとされています。
それぞれの認知症の類型によって症状の出方も様々であり、また今までの病歴や人生経験に基づいて症状の出方はまさに十人十色であります。
冒頭に述べましたように認知症は誰でもがなりうる疾患です。
アライブへの入居を検討される方には、ご高齢での生活が不安、疾患をお持ちで急性期は脱したが、健康面や健康管理に不安がある等理由は様々ありますが、その中には以前できていたことができなくなった、性格が変わってしまった、物忘れが多くなった、それにより適切な日常生活を営むことができなくなってしまっている、誰か見守る人が必要になっているということが検討材料としてある方も沢山いらっしゃいます。
認知症に限らずどのような疾患でもそうですが、症状に早めに気が付いて対応をしていくことが悪化させない、進行をゆるやかにするために非常に大切です。
アライブではご本人、ご家族、医師、ケアチームで相談の上、ご本人にとって最適と思われる医療的処置と生活空間の提供、認知症とうまくつきあって生活して頂く為のケアの取り組みを日常的に実施、提供しております。
その認知症ケアの取り組みの中で、私たちが特に大切にしていることがあります。
それはご本人を「否定しないこと」です。
すべての行動、言葉に意味がある。
問題となる言動だけに目を向けない。
その背景を知りその根本にアプローチをする。
そのために我々は研修を受け、認知症高齢者への接し方を学んで実践しています。
できないことが増えたり失敗と思われることがあると、人の表情はくもったり声色が変わることがあります。
高齢になればなるほど、褒められ感謝されることはとても少なくなります。
思うように動けなくなったり、今までできていたことができなくなったりしたら、ますますそういう場面は増えるでしょう。
人に感謝され、ここにいてもいいんだ、という安心感が持てるか持てないか。
これらは人が基本的に持っている安全欲求、社会的欲求、承認欲求を満たす要因となります。
我々はちょっとしたことでも感謝し、敬意を述べ、その方の存在を認め、励まし寄り添います。地道な取り組みですがこういったことが認知症の症状を実際に軽減することもあるのです。
認知症根治の治療薬は現在ありません。周囲の適切な接し方、環境の整備、その方の性格、生活歴を知り、おひとりおひとりに合わせた対応方法が非常に大切です。
そのすべてを全方位で洗い出し、専門家の助言の元、チームケアを実践しています。
お困りごとがあったり、思い当たる節があるけれど、どこに相談してよいのかわからない、といった方は、アライブ代々木大山町までご是非ご相談ください。
ホーム長:鈴木 達哉
ケアマネジャー:大井 千啓
フリーダイヤル: 0120-650-915 (入居相談室)
※1 「キョウメーションケア」とは
医学・看護学・介護学に基づき、認知症の方の思いに“共鳴” していくケアの仕組みの事です。約800万件のケア記録をベースに、認知症の症状の原因特定と予後予測を行いながらその人に合った最適な関わり方を他職種連携により導きだしていきます。
※(根拠に基づく新しい認知症ケア 羽田野政治著 中央法規)より
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