2021年3月12日
「言葉」とは、「言(こと)」の「端(は)」が語源と考えられており、
「言の端々」の意味となります。
それは移ろいやすく、確実ではないものでしたが、
そこに思いを託して相手に気持ちを伝える、とても大切なものでした。
平安時代の和歌などは、その代表と言えそうです。
「言の端」は、いつしか「言の葉」と変化し、やがて現在の「言葉」となり、
情緒のある美しい日本語として使われ続けています。
ご入居者とご家族との様々な場面での会話の中で、
とても印象に残った言葉の数々があります。
ごく一部ですが、紹介させていただきます。
[ご入居者からご面会にいらしたご家族への言葉]
・お嫁様が帰るとき「危なくないかい?送ろうか?」
・ご主人が帰るとき「大丈夫?心配だから、○○(ご子息様の名)に迎えに来てもらったら?」
・ご息女様に「あなたも大変なのに来てくれてありがとう。」
[ご家族からご入居者への言葉]
・ご自分の誕生日に「お母さんが産んでくれたから、今があります、ありがとう。」
・お母様の誕生日に「お母さんを思う人が周りに沢山いるから、心配ないよ、安心して。」
ホームで過ごしていると、とても心が温まる思いやりに満ち溢れたものが、
言葉として聞こえてきます。
現在は感染症予防のため、不自由な環境ではありますが、
皆様ご面会・テレビ電話・お手紙など、工夫して思いを繋げてくださっています。
そして、スタッフはご家族の強い絆を改めて実感し、家族との関り在り方を
教えていただいています。
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