2018年11月9日
「人生の最期まで口から食べたい」と誰もが思っていることですが、実際には思い通りにはならないこともあります。ご入居者の「口から食べる」ことを継続するため私たちにできること、食事支援について、10月6日(土)、小山珠美さんを講師にお迎えして、「口から食べる幸せを守る~多職種連携による食事支援セミナー~」が開催されました。
小山先生は「NPO法人 口から食べる幸せを守る会」理事長で、看護師・日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定士として病院の摂食機能療法室の第一線でご活躍されながら、後進の指導育成に尽力されていらっしゃいます。
このセミナーには各ホームより、ホーム長、計画作成担当者、看護師、介護リーダーらが参加しました。会話しながら飲み込むことや、顎を挙げて上向きで飲み込むことは誤嚥に危険があること、咀嚼して飲み込むためには唇や舌の働きが必要であるといった嚥下の仕組み、食事姿勢など、参加者が実際に食べたり飲んだり、食べさせ合ったりといった演習も行い、ご入居者がおいしく安全にお食事を召し上がるための援助方法について学びました。
セミナー後の参加者へのアンケートでは、参加者の9割が研修で新しい発見、知識を得て食事介助のスキルの向上を感じていると回答しています。セミナーで教えていただいたことは、口から食べるための支援のほんの入り口です。セミナーでの学びを参加者がホームのスタッフへ伝達し多職種連携にて実践できるよう、今後も勉強を続けてまいります。
セミナーでの講義内容は、小山先生の著書「口から食べる幸せをサポートするための包括的スキル/KTバランスチャートの活用と支援」「KTバランスチャートエッセンスノート」(どちらも医学書院)に詳しく書かれておりますので、ご興味のある方は是非ご覧になってください。
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