2018年5月11日
1.ご入居者とスタッフの絆
3年前に、ご家族の引っ越しに伴いホームを退居して移られたK様のご家族からお電話をいただきました。最近安らかに旅立たれ、100歳のお誕生日に当たる日に郷里で納骨されたとのこと。アライブを退居された後も「楽しかったね。戻りたいね。〇〇さんは元気かな。」とずっとおっしゃってくださっていたとのことです。偶然、K様の100歳のお誕生日のころホームでは、居室担当をしていたスタッフと「K様はどうしていらっしゃるか」と思い出話をしていました。お電話をいただいて、訃報を皆に伝えると、あるスタッフは、「この前K様が移られたホームに会いに行ったけど会えなかった。多分旅立たれた後だったんですね。」とご逝去のご連絡にしんみりと話していました。
2.「私が作る!」
先日、入社5年目のうら若き介護スタッフが「今度私が居室担当になったN様のウロバック*のカバーが古くなりました。売り物はいまいちだし、高いし・・・私が家で縫ってきてもいいですか?」と。
彼女は、そんなに裁縫が好きというわけではありません。訊けば「母に聞きながら作ってみます」とのこと。ホームにもミシンや裁縫セットはあるのですが、何か考えがありそうです。日頃の勤務で精いっぱい働いている彼女です。気持ちがこもった、そして機能的にも使いやすいカバーが仕上がりました。
*ウロバックとは、尿道留置カテーテルによって、尿を溜めるバックのこと。当ホームでは周囲の方に見えないようにウロバックにカバーをかけています。歴代の居室担当者が工夫しています。
3.お庭の花を譲ってほしい
O様は一日中居室とリビングを行ったり来たりしています。居室とリビングの間には中庭があり、いつも足を止めて「きれいね」と目を細めています。スタッフが近くを通ると「ちょっとちょっと。あの花とてもきれいよね。こっちの花はおばあさんぽくって好きじゃない。私はあの明るい方が好き。可愛いもの。売り物?庭師の人に売ってくれるように頼んでいい?」と1日に何度もおっしゃってくださいます。スタッフもそのたびに「本当にきれいですね。でもあれは売り物ではないです。ただ、O様が庭師に直接お話したら譲ってくれるかもしれません。」とお伝えしています。O様のお部屋にきれいな花が届けられる日が近そうです。
4.あたたかいケアマネジャーさん
地域包括センターからお電話をいただきました。入居前にご自宅で暮らしていらした時の担当ケアマネジャーの方からです。「M様に会いに行こうと思って」と。電話を受けたホームスタッフは「是非!M様とご一緒にお食事もいかがですか?」とお誘いすると、ケアマネジャーの方は大変喜んでおりました。
在宅生活を支え続けてくださったケアマネジャーの方々には、ご入居されたあともご様子を報告させていただいています。時には「ご自宅だと今頃は寝たきりだったかもしれない。ぎりぎりの状態でしたから。アライブはリハビリがしっかりしているものね。」「この表情をみれば幸せに過ごしていることがわかります。」と仰ってくださる方もいます。私たちは在宅のケアマネジャーの方々からバトンを受けて、ご入居者を支えてまいります。
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